【人生100年時代】元気を維持するための箱、ミドル層のための住まい(コラム)|シニア1165(いい老後)
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【人生100年時代】元気を維持するための箱、ミドル層のための住まい

鶴蒔靖夫 著『人生100年時代 いつまでも自分らしく暮らしたい 老後の住まい第3の選択「シニア向け分譲マンション」』は、2016年7月に発行された書籍です。

多くの高齢者が身体的衰えや家族やライフスタイルなど、生活環境の変化にマッチしていない住宅に住み続けている現状を知ることができます。

このページでは、同書より、それぞれの章の内容を抜粋して連載する記事コラムの形にて、皆さんに「人生100年時代」を生きる道標のひとつとして、シニア向け分譲マンションの実情を紹介していきます。

人生100年時代 いつまでも自分らしく暮らしたい 老後の住まい第3の選択「シニア向け分譲マンション」鶴蒔靖夫 著

第10回は「第5章 元気な高齢者の新しい選択肢」より、
「元気を維持するための箱、ミドル層のための住まい」を紹介します。

私は、出会った経営者には5年後10年後の近未来をいつも尋ねるのだが、今回の取材では、とりわけ強く関心を持った。

シニア向け分譲マンションという業態は、ダイヤモンド地所が試行錯誤のすえに創出させたものと言ってよい。健康寿命をできるだけ長くし、人に迷惑をかけずに楽しく暮らせるように、ありとあらゆるサービスを提供するビジネスである。

シニア向け分譲マンションを「元気を維持するための箱」と外所は表現した。

特徴的なのは、物件情報で語れるのは要素の一部にすぎないということだろう。その真価は、実際に住んでみて初めてわかるという、他に比較しようのない商品である。

私も、どのように紹介してよいか、試行錯誤の部分もあったのだが、ひとつ言えるのは、この商品は、万人向けではないということだ。価格、サービス、ライフスタイル・・・それらがある階層向けに集中して打ち出されている。多くの人が「まあいいか」と言うものではなく、そのなかの価値の分かる人だけに向けてつくられたものだ。

そのあたりについて外所は、次のように語る。

「シニア向け分譲マンションは、10人のうち1人のための商品です。普通のマンションは、対象をできるだけ広げて販売します。でも、シニア向けでは、それは失敗のもとなのです。自分の価値観と引きあわせて、自分が求めている老後はここにあると納得した人のための商品です。

居住者どうしの環境や価値観がばらばらだと、快適に暮らすことはできません。

幸い、『ダイヤモンドライフ森の里』には、深い造詣をお持ちで、人間的にもキャパシティの広い方たちが住まわれています。そうした方にふさわしい住まいを、われわれは今後も提供していこうと思っているわけです。

老後をどこで過ごすか。そこには、さまざまな選択肢が存在する。有料老人ホームを選ぶ人、サ高住に移る人、あるいは地方移住を試みる人・・・さまざまな選択肢のひとつとして、このシニア向け分譲マンションは登場した。

80%以上の健常高齢者のなかで、人生の充実をさらに追求しようという知的意欲と体力、そしてある程度の経済力を有した人々にとって、シニア向け分譲マンションは歓迎すべき選択肢のひとつと言える。

格差社会が批判の的になっているが、私は、さまざまな階層が存在することを認めて「棲み分け」を行うべきではないかと考えている。これはけっして差別ではなく、その人の人生の集大成として老後の生き方や終の住処を選択してくことは、順当な思考ではないだろうか。

自由が好きで、有料老人ホームの雰囲気が性に合わず、社会とまだつながっていたいと思うミドル層は、シニア向け分譲マンションを一度検討してみてもよいだろう。自分の老後を見つめなおすきっかけになるかもしれない。

さて、それを踏まえたうえでの5年後の近未来に関してだが、外所の見解は、基本的には現在のかたちのままで続くのだろうとのことだった。「明確な意思を持つミドル層のための、元気を維持する箱」である。

この先の課題は、現在は外に委託しているソフト部分も含め、すべてを自前で賄うこと。調理師、栄養士、介護職員はもちろん、近い将来には医療機関のクリニックも自前で持ちたいと考えている。

かかりつけ医のいるマンションが実現すれば、安心度も健康度もいっそう高まるだろう。

著者紹介

鶴蒔靖夫(つるまき やすお)

日本の実業家、ラジオパーソナリティ。
樺太(現サハリン州)生まれ、北海学園大学経済学部中退。フリーライターとして独立。大宅壮一に師事。昭和40年7月株式会社IN通信社(アイエヌつうしんしゃ)を創立して代表に就任。雑誌「人物評論」発行、編集主幹を経て、現在、評論家、ラジオパーソナリティとして活動。

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